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各街のみどころ
島田大祭は、地域の活気を象徴する祭りであり、その運営は7つの街によって支えられています。各街は、それぞれが独自の役割を担い、協力しながら大祭を盛り上げています。これらの組織は、祭りの準備から当日の進行に至るまで、さまざまな形で活躍し、地域全体の団結力を感じさせる重要な役割を果たしています。地元の人々が一丸となって、伝統的な祭りの雰囲気を守りつつ、新たな魅力を加え、多くの人々を魅了しているのです。
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第一街
第一街の見所
第一街の見所を紹介します。
まずは前日の10日に行われる「奉納踊り」です。これは屋台の上ではなく、大井神社の本殿で行われます。大井神社の神様が見守る中、厳粛な雰囲気で行われる奉納踊り、今回はお客さんの方を向いて披露します。この日は「お手見せ」と言って、長唄の芸人さんが町内の皆さんに長唄を披露する会も行われます。屋台踊りでは、「せり上げ」といって舞台の下から踊り子が登場する場面があります。梃子係の青年の見せ場です。これは壱街の屋台でないと見られません。二日目の夜は、壱街から五街まで屋台が、壱街に勢揃い(位置付け)します。その日の夜。狭い狭い電灯小路を屋台が通っていきます。連結解除もここで見られます。これは屋根係、梃子係の腕の見せ所です。電灯小路の出口、名残を惜しむように青年たちが「やれやれやれよ~」と盛り上がる場面も胸を打ちます。
最終日。大井神社から出発した屋台が再び神社に戻ります。屋台が止まった後、屋根係の青年が仲間の拍手の中、屋根を降りていきます。全員を讃え合う青年の笑顔と涙はジーンときます。
おまけですが、上踊りの子が青年に抱っこされたまま運ばれていく姿を見たことはありますか。上踊りの子は神様と同じなので、地面を歩かせてはいけない、ということから青年は地面を歩かせることなく運んでいくんですよ。見所いっぱいの壱街の祭りを楽しんでくださいね。第二街
映画「国宝」に出演の芸人が唄う屋台踊り
今年の大祭は、是非この映画を御覧になってから島田にお越しください。
映画『国宝』公式サイト 長唄佐門会オフィシャルサイト 杵屋佐喜Instagram
第二街の屋台踊りで唄方を務めている杵屋佐喜は、今年6月公開の話題作「国宝」に出演し、劇中で主演の吉沢亮さんと相手役の横浜流星さんが披露する歌舞伎舞踊の曲を唄っています。 映画では、舞台から演奏まで本物にこだわり、俳優たちもそれに応える踊りを披露しています。 島田大祭の屋台踊りも、本物の歌舞伎衣装と当代一流の長唄芸人の演奏が自慢です。 映画と同様に杵屋佐喜が唄います。ただし、踊るのは幼い子供たち。 果たして、映画「国宝」の名場面を大井神社の女神様の前で再現できるでしょうか? 乞うご期待!第三街
第三街の見所
第三街においては芳村金四郎様をはじめ現在歌舞伎座で活躍されている皆様がこの第三街の屋台を盛り上げていただいております。上踊りの踊子は第三街を構成しております本通三丁目・幸町・栄町の各町内から4歳から8歳くらいの子供が選出され、早い子は4月くらいから踊りの指導を受けて本番に備えております。短い時間ではありますが毎日の練習により可愛くそして楽しい舞台を務めていただきます。また地踊りも子供から青年そして中老までの第三街のメンバーにより素晴らしい踊りを披露させていただきます。
第四街
第四街の見所
第四街の見どころは屋台踊り、地踊りはもちろんのことですが、屋台の引き回しにあります。屋台は他の街のものと比べると一回り小型ではありますが、引手の青年、中老が威勢よく屋台を走らせ、素早い屋台上部の回転を行います。特に、境界線において他の街の屋台とのすれ違いは、勇壮な喧嘩祭りのような迫力あるすれ違いが行われます。女子青年を中心に構成された地踊りのチームは、過去行われた地踊りコンクールにおいて豪華絢爛賞を複数回の島田大祭において連続受賞する偉業を達成しております。
第五街
第五街の見所
第五街の見所は屋台仕掛けに有ります。一つ目は、「せりあがり」です。舞台の床の一部をくり抜き、そこから踊り子を舞台上に押し上げるものです。踊りの途中の舞台転換や意表をついた演出に使われます。第五街の屋台踊りの演目に「石橋(しゃっきょう)」がありますが、この時、踊り子が登場する際に使われます。二つ目は、屋台の回転です。簡単に言うと屋台の方向転換ですが、屋台全体を動かすのは簡単ではありません。そこで、屋台の舞台から上の部分を持ち上げて、くるりっと回転させる仕掛けです。回転のさせ方は秘密?ですが、あくまでも人力で行われています。
第六街
第六街の見所
鹿島踊りは三番叟、お鏡は高校生、中学生が踊り、鼓、ささらは小学生が踊っています。小学生の踊りは可愛くて愛嬌があり見飽きません、また衣裳もすべて正絹で揃えてあり豪華で見ごたえがします。鹿島踊りの見所としては 「お門入り」があります。「お門入り」は縁起の良い行事で疫病退散、無病息災、五穀豊穣を願い、依頼された家庭に玄関から振り込み(玄関から踊りながら家屋の中にはいる)をします。大祭期間中10か所程度で行う予定です。
鹿島踊保存会の活動
現在、鹿島踊保存会の会員は約130名が在籍しています。保存会活動として島田第三小学校にて伝統文化の継承で、小学四年生を中心に鹿島教室を開催しています。六月の初旬には春日神社の奉納踊り、静岡県依頼の行事への参加。昨年10月には文化庁主催の関東ブロック民俗芸能大会にも静岡県代表として参加しています。
第七街
大奴
両腰に着物の帯を下げ、厳かな踊りと所作から熟練の技がにじむ大奴。その務めは、島田大祭のメインイベントでもある神輿渡御(みこしとぎょ)の警護です。大名行列の花形です。
挟箱・台傘
大奴に続く「挟箱」・「台傘」の仕草は、独特の足の動きと共に「美しい舞」とも思える所作を見せつけます。
大鳥毛
大鳥毛は赤い房と頭の部分があり、上部を「矛(ほこ)」と呼んでいます。天空の悪鬼を倒し世に平和をもたらすものといわれています。臨場感あふれる催しです。
本陣入り
大暗闇の中、スポットライトに浮かび上がる本陣。提灯が一列に並び 火が焚かれます。お供を従えたお殿様が本陣へ入場します。
お殿様
しぶい声で見事な節まわしの歌が歌われる中、大勢のお供にかしずかれた、かわいいお殿様が馬に揺られて行きます。
葛篭馬(御梱馬)
背の両側に付けた葛籠の間には、お殿様がお使いになる寝具などが載せられています。その重さは約60kg。
元宮
元宮の紹介
元宮は「お宿」を担当しています。大祭最終日、大名行列を先頭に御神体を乗せた御神輿を里帰りさせる為に編成された約1㎞におよぶ「御神輿渡御行列」は、朝に大井神社から出発し、昼頃に御旅所に到着します。
御旅所にはこの日の為に杉の葉で屋根や紋などを飾り付けた仮宿が建てられ境内には幟旗が設営されそこに御神体を乗せた御神輿が入る様子は荘厳で神々しく一見に値しますので是非お越し下さい。
お宿とは、行列に携わった関係者たちが休憩する際に、大井神社に向けて無事に帰って頂けるよう、御世話をする役割です。
また、元宮からは県無形民俗文化財に指定されている大奴にも選手を送っています。子供達は大名行列をお守りする、お徒士・黒鉄砲(男児)赤鉄砲(女児)に参加しています。稚児行列
稚児行列の紹介
大井神社の大祭(通称日本三奇祭「島田の帯祭り」と称されている)は元禄八年に始まった大井神社の大祭(通称日本三奇祭「島田の帯祭り」と称されている)は元禄八年に始まったとされ、本年で111回を迎え、歴史あるお祭りであります。このお祭りは大井神社の御神輿が前鎮座地であった、下島村(現御仮屋町)のお旅所にお里帰りする神輿渡御行列が主体となっています。この神輿渡御行列の一員として横井町の稚児行列が参列しております。稚児行列は御渡り行列のほぼ中央に位置しており、神輿の前、猿田彦の直前を行列します。つまり、神様を先導する形で当日厳かにかつ華やかに繰り広げられます。稚児は2歳位~7歳位の男女約計40名が参加しており、町内のお孫さん、ひ孫さんをはじめ町外、お嫁先の市外からの参加もあります。行列衣装は男児は紫、女児は赤の衣装となり、20~30年前まではお年寄りが自前用意したのですが最近は祭典本部で保管維持された衣装を毎回無償貸出しをしております。祭典本部の並々ならぬ奉仕の精神が史続しております。
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